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子供の治療で大事なこと(1) [治療ノート]

小学校入学前の子供が外傷により歯を強打し、グラグラになったり、 折れたりすることがあります。治療はできるだけ抜かないで保存する ことを第1とします。もし、歯を残すことで食事ができない場合や炎症 で痛みが生じ日々悪化する恐れがある場合は涙を飲んで抜歯を選択します。 先日、幼稚園の女の子が転倒し上の前歯がグラグラになって泣きながら 来院しました。その歯の根は下の永久歯が近接したため全体がない状態 で、外傷がなくても抜歯が必要で、通常は抜歯の選択でしたが注射をする のがとても可愛そうなためまず1日様子をみることにしました。次の日は 何事もなかったの様な表情で来院し、痛みもなく食事にも全く支障がなっか たとのことでした。さらには数日後に写真撮影があるため前歯があって よかったと御家族が喜んでいました。そのため抜歯はしないことにしました。 この患者さんから学んだことは子供の治療では注射などの痛みを与えない 治療を選択することが望ましいこと、また、よく患者さんの話を聞いて都合 を把握することの重要性でした。
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